アルゼンチン暮らしIROIRO

アルゼンチン在住ライターの日々の想いイロイロ

衝撃の初検診

行ってきました初検診。しかも私立病院、公立病院の両方へ。なぜかと言うと、どれだけ違うものなのか一度は見てみたかったからです(笑)。

でもこの判断は大失敗。なぜなら私立病院では高いお金を払ったにも関わらず、「この先、公立病院で出産まで見てもらうならここでの検診は一切不要」と言われて、結局何にもしてもらえなかったから。私の日本人的感覚では、どこへ行ったとしても初検診らしくきちんとお医者さんが医学的に赤ちゃんの存在を証明してくれるものと思っていただけにとてもショックを受けました。

そこで気を取り直して翌日予約していた公立病院へ。ところが、なんとこちらでも蓋を開けてみたらなんにもしてもらえなかったんです。「最後の生理はいつから始まった?吐き気はある?ああ、それなら妊娠ね」とあっさり言われただけで、内診もなし、楽しみにしていた”赤ちゃんがピコピコしている映像”も見ることなく、「これとこれとこれの検査と、エコーを別の日に受けて、結果が出たらまた来て」で終了。

それでももう一度だけ気を取り直してエコーの予約を取りに行くと、「7月1日まで空きなし」とあっさり。あの、でも今日まだ6月12日なんですが。そして7月1日って言うことは、私もう妊娠10週目になってるはずなんですが・・・そこまであの”赤ちゃんがピコピコしている映像”は見られないってことですか、と大ショックを受ける羽目に。

そもそも、曲りなりにも妊娠7週目に入っている”らしい”私が、2度も検診を受けに行った挙句、医学的な妊娠の証明というものを一切手にしていないというこの状態、ちょっとおかしくないですか?いずれも「生理きてません、吐き気します」という私の口頭申告のみで「妊娠ですね」と診断されている。いや、こんなの”診断”とすら言わないでしょう??だって、風邪で病院行ったって少なくとも喉見たり、呼吸音聞いたり、ちょろっと体触ったりぐらいする訳でしょう???一体どーなってんの?これ本当に病院か????と不信感で一杯になりました。

で、未だに疑問なのが、本当に私、妊娠してるんかいな???

更に今回の2度の検診を経てよ~くわかりました。アルゼンチンって国民性もそうだけど、医療の現場も”超楽天的”。と言うのも、私としては素人なりに子宮外妊娠のこととか気になっていたわけです。内診もエコーもまだまだ先だし、そこのとこ大丈夫なんでしょうかと女医さんに聞いたところ、「子宮外妊娠なんて滅多にならないわよ!なんで普通に妊娠したって思えないの?」と叱咤されてしまいました。公立病院の先生にも同じようなことを言われ、更に「もし子宮外妊娠だったら今頃痛みや出血があるから」と。でも、でも、そうなってからじゃ遅いんじゃ・・・・????

個人的には、「可能性が低くとも万が一を考えて確認する」というのが医療の基本だと思ってました。否、医療に限らず一般的な日本人の感覚なのではないでしょうか。だから、「可能性が低いんだから”考えない”」とするアルゼンチン医療の現場を目の当たりにし、かなり腰が引けています。おまけにうちのダーリンにも「アマンダは神経質だな~」などと言われ、「違うもん!きっと私だけがこういうこと心配するんじゃないはずだもん!!アルゼンチン人の感覚のがおかしいよ!!!」と私がブチ切れる場面も・・・。既に異文化の壁が目の前に高くそびえ立っているのをビシビシ感じます。

そんなダーリンでも、さすがに妊娠10週目までエコーできないというのはがっかりだったようで(彼もピコピコ映像が見たかったから)、エコーだけは私立のクリニックでお金払ってやってもらうということで合意。6月22日(妊娠9週目)に予約を取りました。

それでちょっとだけ安心しましたが、つわりが苦しくてしかたのない私にとっては束の間の喜び。今日も吐き気と闘うのでした・・・。お母さんになるのは大変だなぁ・・・。