アルゼンチン暮らしIROIRO

アルゼンチン在住ライターの日々の想いイロイロ

34 weeks 3 days

最近本当に眠れません・・・。

お腹が大き過ぎて、重過ぎて、寝ていても背骨がぎしぎし鳴って痛いこと痛いこと!体が痛くなるので、同じ態勢では長時間いられませんが、寝返りを打つのもまた一苦労。両腕でお腹を抱えて「えいやこら」という感じで態勢を変えますが、その時のお腹の痛みも相当なもの。

それにしても、体を横たえている時のお腹の形ってなんか本当に絶妙ですよね、赤ちゃんの形に沿って歪んでいて。触ってみると、”大き目野菜がゴロゴロ入ったピタパン”みたいで、いつも笑えます。「あーあ、こんな形になっちゃった」なんて言いながら、愛おしくてたまらないお腹をさする日々ですが、そんな生活も気がつけば、残すところあと1ヶ月となってしまいました。

さて、本日ダーリンと最後のエコーに行って来たのですが、ここで予期せぬ朗報が!!なんとなんと、頑固に座り続けていた逆子のムスメちゃんがグルリと回転して、頭を下にしていたのです!

子宮筋腫もあるし、恐らく逆子は治らないのでは・・・と言われ、帝王切開を覚悟していた私でしたが、実は今日のエコーを意識して、先週秘かに逆子体操をしていたのです。基本的に逆子体操は医師の指示に従って・・・と言われていますが、ここアルゼンチンでは全く認知されていないこの体操、指示をしてくれる医師がいないので独断でやるのは危険かもと思い、一度は中断していました。でも数日後のエコーが予定されているのなら、何か異常があってもそこで分かるだろうと思いトライしたのが功を奏したのでしょうか。

数日前からムスメちゃんの動きがやや激しくなったようには感じていました。それでも、どつかれる場所はいつもと変わらなかったので、まさか態勢が変わっているとは思わなかったのですが、今思えば、これまで手で押されていた場所が足で蹴っ飛ばされるようになっていたようです。どうりで痛いわけだよ・・・。

懸念されていた筋腫も特に問題なしということで、自然分娩できるでしょう、とのこと。もちろん、全ての妊婦さん同様、最後の最後まで実際にはどうなるかは分かりませんが、ほぼ帝王切開決定と言われていたのとは気持ち的に大違い。更にムスメちゃんの成長はやや早めのようで、おおよそ35週目程度の成長度。このため予定日も10日ほど繰り上がって1月17日となりました。

・・・ってことは、ジャスト1ヶ月後じゃん!!!とダーリンと大盛り上がり。どうせ帝王切開だしぃ、と放っていた呼吸法、これから大慌てで勉強しなくちゃいけません。ダーリンと意見が合わず、数ヶ月間保留にしていたベビーカーも、病院を後にしたその足で買いに行って来ました。

私が欲しかったのはイタリア製CHICOの手すりなしのスタイリッシュなParaguita(日本語で何て言うんでしょうか。折りたたむと結構小さくなるタイプ)だったのですが、ダーリンが手すりなしはどうしても嫌!!と粘るので、最終的に購入したのはこちら↓。

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私的にはしぶしぶ譲る形になったものの、自宅に持ち帰り、色々といじったり、お友達のAちゅんにもらったおもちゃなんかをつるしてみたら、意外と色の組み合わせが可愛くってあっさり気に入りました。

我が家の猫クンまで気に入って、降りようとしない!!!

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さて、本日のエコーでは一点懸念事項も指摘されました。それは、羊水の量が増えていて、更に赤ちゃんの胃がどうも小さいということ。赤ちゃんは羊水を飲み込んではおしっことして排出するそうですが、羊水の量が増えているということは、赤ちゃんの飲み込む機能が正常に発育していない可能性があるとの説明を受けました。出産後すぐに検査する必要あり、と。

エコーの後で担当医に会いに行ったところ、羊水が増えているケースの7割は、赤ちゃんの問題ではなくただ単に増えているだけなので、あまり心配しないように、ということでしたが・・・夜になって、ネットで調べ始めてみたところ「羊水過多」という言葉を知り、更にそれにまつわるかなり深刻なケースを目にすることとなりました。

まず、赤ちゃんの胃がどうも小さいとか、羊水を上手く呑み込めていないようだ、という医師の説明に合致するのが赤ちゃんの「食道閉鎖」というケース。更にこの症状を持つ胎児の中には、心肺機能にも障害を持つケースがあること、またそれらの原因として染色体異常児である可能性もあることなど、調べれば調べるほど心配になる内容にいきあたり、正直かなり取り乱してしまいました。

更に、言われてみれば思い当たる症状も実際私には沢山あって・・・。例えば、この大きい大きいと言われ続けてきたお腹。最近頻繁に収縮する子宮。

そもそも日本では今回のような診断が下された場合、すぐに他の検査を受けたり、一週間に一度のエコーで経過を観たりすることが多いようでが、私の担当医は「心配しなくても大丈夫」の一言。エコーの結果、実際に心配する必要がないのか、それともアルゼンチン医療がやはりのんびりしているのか、そこら辺が判断できないこともまた心配に拍車をかける要因です。また、「心配なら2週間後ぐらいにもう一度エコーしましょう」と言われましたが、果たして2週間後が妥当なタイミングなのかどうなのかも、ネットで色々と調べた後には疑問に思ってしまいました。

更に、公立病院のエコーを予約しようとしたところ、1月13日まで空きがなかったのですが、こんな事態ならどこか他のプライベートクリニックで、なるべく早く予約が取れるところを探さないとです。こうして精神的な焦りは加速するものの、特に他に何も打つ手がないなんて・・・。

取り乱した私の様子を見たダーリンには、「もうネットで調べるのはやめよう」と言われてしまいました。どちらにしても来週月曜日に定期健診があるので、その時にもう一度、ネットで知ったことも含めて詳しく訊ねて状況を確認してみようということになりました。

高齢出産の妊婦さん対象に行われるリスクチェックの血液検査や羊水検査など一切行われないアルゼンチンで、今日まで障害児の可能性についてはずっと頭にあり心配してきたものの、幸い何の兆候も見当たらずに来れていました。ところが出産まであと1ヶ月となった今、急にこの問題が現実として身近に迫ってきて、正直に言えばどう気持ちを落ち着けたらいいものか分かりません。

でも、今私が落ち込んでも泣いても心配しても何の役にも立たないのは事実。ムスメちゃんの元気な成長を祈って、月曜日の健診を待つのみです。

こうしている間も、お腹を盛んにキックしているムスメちゃん。

はぁ~。どうか何事もありませんように・・・。