アルゼンチン暮らしIROIRO

アルゼンチン在住ライターの日々の想いイロイロ

手術報告

去る9月14日、遂にムスメの手術が行われ、1歳8ヶ月の小さな体は7時間半の長丁場に耐えてくれました。20日には集中治療室から一般病棟へ移り、翌21日にはスピード退院となりました。

手術当日の夜と翌日はかなり不安定な状態で、血圧が大幅に下がり再度輸血が行われるなど一時はどうなるかと心配しましたが、峠を越してからの回復には目を見張るものがあり、あれだけの大手術にも関わらずトータル1週間の入院で済んだことに驚いています。

21日の退院後は、翌週26日に健診があったことと、容態急変の可能性などを考慮してブエノスのホテルで待機しました。そして健診が何事もなく終わった日の夜19時にブエノスを出て、23時に無事久々のマイホームへとたどり着いたのでした。

それにしても今回ホント、色んなことを考えさせられました。

命について、人生について、親としての責任について、幸福について、、、ムスメの術後は激しい感情と思考の嵐が猛吹雪となって、体中、頭中を駆け巡って去っていった感じです。

だから、今はちょっと抜け殻っぽい。

嵐が去って凪な毎日で平和ですが、自分の中で色々な部分(価値観?)が倒壊された気がしていて、再構築が必要な感じ。

そんなこんなで書きたいことが山のようにあり、細切れの時間を見つけてはコツコツと原稿を書き進めてきたのですが、古いパソコンの調子がやっぱり悪いみたいで、おととい何かの拍子に全て消えて白紙に!!ガーン・・・ダーリン、早く新しいパソコン買おうよ・・・。

また時間を見つけて少しずつ自分の中で整理していきたいのですが、一つだけ、今心の底から思うことで声を限りに言いたいことがあります。

それは、自分自身が五体満足で健康に生まれたことや、自分の子供が何の障害も持たないで生まれることというのは、もうそれだけで至上の幸福なんだよ~!ってことです。毎回集中治療室では悲劇悲劇また悲劇の酷いケースを目にすることになり、私はその度「当たり前に持っている幸福」に感謝するきっかけをもらうのです。

誰しもそれぞれに色んなことを思い悩んだり、辛くなったり、一人泣いたり文句言ったりするのが人生でしょうが、それでも、基本的なところではもう十分幸せだったりする。そのことを忘れないで、その幸せを謳歌しないともったいない。私自身もそうありたいなと思うのです。

率直に言えば、生きるか死ぬかという命の前では、多くのことが些細なことだと感じるようになったし、だからそこで立ち止まらない強さを私自身学んでいる最中なのかもしれません。

今回の手術ですっかりお顔が変わってしまったムスメを見るのは、実は今でも少々複雑な気持ちですが、私の腕の中でニコニコ笑って、前と変わらないいい匂いのするムスメ、同じように抱きつき、ぎゅっと私の腕を握り締めてくるムスメと庭に座って、暖かい春の日を楽しむことができる今に、深く深~く感謝する日々なのでした。

沢山の方に励ましのメールやコメントをいただき、ありがとうございました。

(地元の友人で久しく音信不通だったaちゃんとrちゃんもメールありがと~いや~懐かし~~!!こういうことがあるから、ユルユルではあるけれどブログを書いていて良かったなって改めて思ったよ~!)