アルゼンチン暮らしIROIRO

アルゼンチン在住ライターの日々の想いイロイロ

雨 雨 雨

アルゼンチンには日本の梅雨のような、メキシコの雨季のような、いわゆる”雨の季節”はありません。が、この2週間、日本の梅雨よりじっとり湿って暗~い長雨が続いていました。私がここに住み始めてからの4年間で一番酷いお天気だったかなぁ・・・。

この憂鬱な雨の始まりと共に気温も10度ほど急激に下がり、そこでムスメも一気にダウンしてしまいました。アヤシイと思った翌日から39度の熱が続き、夜間も激しく咳き込んで眠れないムスメの横で、私はひっきりなしに気管カニューレの吸い取りに明け暮れ、二人してほとんど眠れない夜が続くこと8日間。抗生物質を飲ませ始めてようやく峠を超えた日が、例の手術予定日でした。

もちろん、手術はキャンセルとなりました。

今回は急ぐ手術でもなかったので、正直言うとキャンセルになってちょっとほっとしました。何せ私自身の体力ももう限界という状態で、案の定、ムスメが回復し始めた頃にばっちりウイルスをもらってしまい、今は気管支炎&声の出ないボロボロ状態[emoji:e-448]。体が丈夫なのだけが取り得だったのも、もう過去のこととなってしまったようです(歳?)。

それにしても酷い1週間でした・・・。あの空を覆う雨雲の威力って凄いものがありますね。外も暗い、家の中も暗い、何もかもが湿っていて、まるで洞窟に閉じ込められているような気分でした。ムスメは熱で真っ赤な顔して、咳き込んで辛そうで、24時間のアテンションが必要だったし、日常生活なんて完全に麻痺状態。ようやくお日さまが覗いた時には天の助けと心底ほっとすると同時に、嬉々として洗濯物を外にずらりと干しました。

余談ですが、日本で暮らし始めた外国人が一番精神的に参るのが梅雨の時期だと聞いたことがあります。毎日曇りで暗くて雨が続く。日照時間と精神病の関係についても読んだことがあり、私達人間を含む全ての生き物にとってお日さまパワーがどれほど大事か改めて身に染みて感じた今日この頃です。

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長雨の後のお庭には、ブーゲンビリアの花びらの

ピンクの絨毯が。

さてムスメの手術ですが、来週の月曜日に手術の執刀医と会って今後どうするか決めることになります。私としてはもう次の春(9月以降)まで待ちたい。冬の間はますます気候も体調も不安定になるし、キャンセルが続くのは私達の精神衛生上よろしくないので・・・。

この冬は、ぬくぬくとあったかいお家で家族みんなとのんびり過ごしたい...と、病気になってすっかり弱気になった母は思うのでした。