アルゼンチン暮らしIROIRO

アルゼンチン在住ライターの日々の想いイロイロ

雪柄のカーデ

前回1週間で白いカーデを編んでからだいぶ時間が経ってしまいましたが、今年最後のカーディガンが昨日ようやく編みあがりました。母子共に酷い風邪を引いたりして思うように作業が進まずにいましたが、時間の端切れを見つけてははちまちまと編み続けていました。

 

さて、4枚目となった今回のカーデ。当初は縄編みを学んで、太めの糸でざっくり系のを編もうと思っていましたが、毛糸を買いに入ったお店で好みの秋色の糸を発見。細めの糸だったので何色か使ってストライプのカーデにしようと、予定を変えて購入しました。

 

選んだのはモスグリーン、レンガ色、キャメルの3色。どれもシックでかなり好きな色です。ほくほくしながら家に戻り、早速編み始めてみたのですが・・・驚いたことになんだか気に入らない。一つ一つの色は好きだけど、組み合わせると地味過ぎる。

 

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スカイプで日本の母にも見せてみましたが、「なんだか地味ねぇ」というコメント。それでも「ピンク系には飽きたし、シックでいいでしょ」なんて強がりを言ってしばらく編み続けてみましたが、、、はたと気がつきました。

 

こ、これは2歳の女の子の服と言うよりも、タバコの匂いの染み付いたおじいさんのラクダのチョッキと言うぐらいじじむさい・・・がーん

 

そこで、後ろ身ごろの半分は編み終わっていたものの、全て一気にほどきました。じっくり考えてみると、問題はどうもこのキャメルにあるもよう。レンガ色とモスグリーンの組み合わせは可愛いから残すとして、ここに白を加えたら少しはメリハリのある若々しい感じになるかも・・・?とストックをごそごそ探してみたところ、光沢のある綺麗な白の毛糸が出てきました。

 

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気を取り直してこの3色で再度トライ。モスグリーンで二目ゴム編みの裾を編み、それから3色でストライプを編み編み。・・・でも、やっぱり気に入らな~~~い!!!ナンデ???

 

どうもストライプってものが好きじゃない、可愛いと思えないのだと言うことに、そこでようやく気がつきました。しかも編んでいて詰まらない。この時点でまたしても後ろ身ごろが半分ほど編めていましたが、また一気にほどきました

 

そしてどんなカーデが編みたいのか、と心の声に耳を澄ませてみると・・・この可愛らしい3色の組み合わせなら柄物を編みたいぃぃ!!という強い欲求が頭をもたげていることに気づきました。

 

レンガ色に白い雪の結晶模様が編みたい。

 

うんうん、そりゃ可愛いだろうよ・・・・・でもどうやって??

 

編み込みの柄編みなんてやったこともなく、どうやるのか分からない。その癖、何にせよまずは編み図だ!と手持ちの方眼紙に柄の編み図だけ取りあえず起こしてみました※この編み図、あんまり雑なので写真は割愛します・・・。

 

編み方についてはネットで調べてみましたが、適当な情報はゲットできず。そう言えば昨年買った私のカーディガン(もちろん機械編み)に柄編みがあったはず、と引っ張り出してきて、表裏と仔細に眺め、なんとなくこんな感じ??と検討を付けて編み始めてみました。

 

最初はモスグリーンで二目ゴム編みの裾を編み、レンガ色で数段編んだ後、柄部分だけを白い糸で編んでみたところ、模様らしきものがちゃんとできてきました。試行錯誤を重ねたところ、どうも2種類の糸の渡し方があるらしいこともわかってきました。編んでは解き、また編んでは解きを繰り返し、適度な糸の張り具合も掴めてきたところで、編み図に沿って編み進めること十数段。

 

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じゃーん。結構いい感じで編めたじゃん!!と本人が一番びっくり&感動。しかも編んでいて楽し~!!

 

完成まで結局トータルして1ヶ月ぐらい?かかってしまいましたが、かなりイメージ通りに出来上がりました。

 

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パターンは今年2つ目に編んだ秋色ピンクのカーデとほぼ同じ。ボタンにはニスのかかっていない白木のものを選びました。

 

思った以上に可愛くできて大満足でしたが、最初に編んだ後ろ身ごろの柄部分の糸の張り具合がやっぱり少しきつめで、ちょっと攣ったようになってしまったのが反省点。まあ初めての試みだったのでしょうがないか。前身ごろの柄はもっとゆったり目に編んだので、見栄えも格段に良いです。

 

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これが割と綺麗にできた前身ごろの柄。

糸の張りがきつめだと模様が沈んでしまうんですね。

 

このカーデを編んでみて、自分で編める物の幅がぐんと広がった気がします。なんだか今年は色々とお勉強できて、充実感、達成感がありました。

 

そして次なる試みは、靴下編み

海外だとソックスニッターさん(靴下を専門に編む人)も多くいるほどはまると噂の靴下編みですが、手持ちの本を紐解いてみたところ、とっても難しそう・・・。小さなものだけれど、立体的に編んでゆく必要があり、技術の集大成って言うと大げさかもしれませんが、至るところに細かいテクニックが必要になる印象なので、実際私なんかが編めるものなのかちょっと分かりませんが・・・。

 

とにかく家族全員が超冷え症な我が家、ふわふわのニットソックスでみんなの足元を暖めてあげられたらいいな、と夢見る今日この頃。果して上手くできるかどうか、また後日ご報告します。