アルゼンチン暮らしIROIRO

アルゼンチン在住ライターの日々の想いイロイロ

2012年最後の月のこと ~クリスマス編~

ムスメのお遊戯会とラウラとのお別れ。ここまでは感動の多い12月だったのですが、実はこの頃既にムスメは妙なウイルスにかかっていました。お遊戯会の翌々日、突然手足に異変を感じた私、最初は虫刺されかと思い、次には庭仕事で手を切ったのだと勘違い。ところがこのむずむず感、凄い勢いで猛烈な痛みに変化していきました。つぶさに観察してみると、手の指先や足の裏などに小さな赤い斑点が・・・。手の側面には水ぶくれも一つできていました。

それを見て初めて、先日見つけたムスメの水ぶくれが頭をよぎりました。急いでムスメの靴下を脱がせて足の裏をよくよく見ると、なんとかかと付近に沢山の斑点があり、その内のいくつかは既に痛そうな水ぶくれになっていました。・・・この子は・・・こんな痛みを抱えて一体どうやってあれだけ機嫌良くしていられたの???と驚愕!私なんてその日から1週間ほど歩行も家事も苦痛で、遂には足の裏にガーゼを貼りまくってしのぎましたもの。

ちょうど私の水ぶくれが見つかった翌日ムスメの手の健診があり、そこで感染症の専門医にも相談してみました。病院にいく前にネットで調べてみたところ、どうも「手足口病」なるものに症状が似ているとは思っていたんです。口の中、特に舌にもポチッと何か出来ていて痛かったので(ムスメも全然ご飯を食べたがらなかった)。専門医の診断もやはり「手足口病」に”似ている”、というもの。でも、熱も出ず、どうも腑に落ちないというのが最終的なコメントでした。

いずれにせよ、手足口病の治療法はなく、7~10日間安静にして耐えるしかないとのことで様子見となりましたが、ここから数日間はものすごい疲労感で私ほとんど何もできず・・・。ダーリンが仕事から戻ったら、ムスメを任せてベッドに倒れて寝ていました。この疲労感も症状の一つらしいですが、ホント、私の体はいま悪いやつらと戦っているのだな~・・・と分かるようなぐったり感で、頑張れワタシ・・・とつぶやいてました(苦笑)。あんなの初めて。幸いあれでも軽度だったようですが。

それにしても、今回は改めてムスメの痛みに対する我慢強さを知ると同時に、気づいてあげられなくて本当にごめん・・・と大反省。なんでこんなところに水ぶくれが?と思った時にもっと疑って気をつけてあげていれば良かった。

こうして体調不良で迎えることになったクリスマス。毎年、前菜とスープ、サラダ、ケーキは私が担当し、メインは姑が用意するのが暗黙の了解となっていましたが、今年はその姑もクリスマス直前に歩道で転んで手首を骨折。10ヶ月前にも同様に歩道で転んで肩を骨折した彼女、今回は手術も免れず、手首ギプス状態で料理どころじゃない雰囲気で、我が家のクリスマスの行方は??とかなり暗い気持ちでいました。

それでもいざ本番となると、体って自然と動くものですね。あまり手の込んだことは出来ませんでしたが、何とか例年通りの品数は揃え、ケーキも我が家用といつもお世話になっているお隣さん用と2つ焼き、体裁はどうにか整えたって感じでした。姑も意地を張ったのか、ギブスをしたまま数品用意してくれ(一体どうやって・・?)、夜9時ごろにルーカスと共に我が家に到着。イブのディナーとなりました。

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記念撮影3枚。でもやっぱりセドリックがいないと変な感じ。

毎年セドリックはクリスマスか年末のどちらかをお母さんと過ごしますが、今年はクリスマスはあちら、年末はこちらの番だったので不在。その分、去年は夜9時に寝てしまったムスメが今年はプレゼント交換でサンタさんとなり、大はしゃぎ。皆にプレゼントを渡して歩いては、そわそわと中を覗き込んでかなり楽しんだ様子。ようやくこんな行事も一緒に過ごせるようになって、家族も皆興奮気味。母としては、そんなムスメの微笑ましい姿を見て、ほっこり心が暖かくなりました。

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皆のプレゼントが見たくてたまらないムスメの図。

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はしゃいで疲れたムスメが11時ごろ寝てしまうと、残ったのは大人4人だけ。正直に告白すると、最近とっても生意気盛りのセドリックがいなくて、あ~なんて穏やかなクリスマスだろう、と密かに思いながらもコメントは控えていたのですが、庭で長椅子に座ってのんびりと4人で涼みながら、シャンパンを飲んで24時になるのを待っていた時、ふいに姑が「あ~・・・セドリックがいないと静かでいいねぇ」と・・・(!!!)。あ、やっぱりそう??(爆)

24時には恒例の花火がもの凄い勢いで上がり、綺麗というよりも轟音に包まれ戦場のような雰囲気に。この「クリスマスに花火」ってラ米ではどこでもやるみたいですけど、世界の他の地域でもやるのでしょうか?

ちなみに、中米某国にいた時などは、毎年この時期に「打ち上げ花火厳禁」の新聞記事が出たりしてました。というのも、特に貧しい地区の子供達が娯楽を求めて花火を打ち上げ、それが火傷や、酷い時には指を失うような事故に繋がるケースが後を絶たなかったためです。だから個人的にはあんまり好きじゃないんですけどね、この花火の習慣。日本の打ち上げ花火みたいに美しくもないし。

案の定、ムスメも轟音に目を覚ましかけて泣き声を上げ、そこで私は2階に上がってムスメをあやしながら爆睡。やっぱり本調子じゃないところで料理とか頑張ってやったので、体が悲鳴を上げていたよう。翌朝目覚めたら、洗い物とキッチンの片付けはちゃんとダーリンがやっていてくれました(これは毎晩のことだケド[emoji:e-264])。

さて、翌25日はセドリックも連れてR市近くの別荘地にある姑の小さな別荘へ。皆でASADO(炭火焼肉)を食べて、プールに浸かって(泳げるほど大きくないから)、芝生に寝転んで、のんびり過ごしました。

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涼しい別荘地でお嬢様はご機嫌でゴザイマス。

やっぱり暑いクリスマスより寒いクリスマスの方が断然好きだし、子供時代に家族と過ごしたクリスマスをこよなく愛していたので物足りなさは感じますけど、まあこんなダラリとした南米のクリスマスにも慣れてきたかなぁ。なんて、体調不良を口実に誰よりだらだらしていたオマエが言うな、と皆に突っ込まれそうですが(爆)。

何より、この25日、ようやくムスメの手の包帯を取ってあげることができました[emoji:e-405][emoji:e-405][emoji:e-405]左手の包帯は1週間ほど前にはもう取れていたんですが、なかなか治らない右手の傷がようやく塞がったのです。・・・長かった・・・。実に3ヶ月以上もかかった治療がやっと一段落して本当にほっとしましたし、これでムスメも晴れてプールに入れます!!

こうして2012年も残すところ1週間となったところで、26日の晩は保育園のお友達のお宅に園長先生家族と一緒に遊びに行き、28日の晩は友人Mとその娘ちゃんF3歳の誕生日会に招待され、29日の晩は友人Cの誕生日会に家族で招かれと、夜間外出が連日続き、31日にはダーリンのお父さん達と我が家であっさりと年越し。

あまりにも慌し過ぎて、一つ一つのイベントの写真を撮るのも忘れるほどだった1週間は、ムスメと私の生活のリズムが狂いまくった1週間でもあり、気づけばムスメは酷くお腹を壊し、全然ご飯を食べなくなってしまいました。そんな状態を引きずって新年が明け、引き続きもの凄くお腹を壊したまま今日に至っています・・・・・心配[emoji:e-350]。お薬も飲み始めて1週間経つのに、全然良くならない。また明日お医者さんに来てもらうことになっています。

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そう言えば慌しい年末のどこかで、3人で川沿いの公園に行ったんでした。ムスメのこの、ちょっとアンニュイな「大人の後ろ姿」を見てやってください(爆)。

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あ~、やっぱり水のあるところっていいわ~・・・。空間が広くて、空が高くて、優しい水のバイブレーションがあって、なんだかほっとします。

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海好きの私が海に行けなくなって早4年・・・。今年は1月末からコルドバの川へ家族で遊びに行ってきます。ムスメ誕生後初の家族旅行、なんだか珍道中になりそうでちょっと心配ではありますが・・・。

しかし、ラ米に住み始めて既に満11年になりますが、この年末の色んなイベントを通じて今更ながら軽~いカルチャーショックをいたるところで受けました。育児を始めたからこそ見える「異文化」というのが、思いの外たくさんあるのだと言うことのようです。この「2012年最後の月のこと~カルチャーショック編~」はまた次回!