アルゼンチン暮らしIROIRO

アルゼンチン在住ライターの日々の想いイロイロ

夏の終わり

先日、もうそろそろ咲きそうと書いたサボテンの花が咲きました。

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花って言うより、ヒトデっぽい??そしてこのサボテンの大きさとの異様なバランスの悪さが印象的!表面には細い毛がびっしり生えていて、草木に詳しい友人によると「atrapa mosca(蝿捕り)」なんだそうです。ホントかな~。花の横には既に次のつぼみも膨らんでいて、これからまだまだこの”サボテンヒトデ”が見られそうです。

そうそう、庭のお花で紹介し忘れたのがあったので、ちょっとだけ追加です。

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左の写真、何の花か分かりますか?そう、韮の花です。昨年親戚からいただいた一握りの韮が、予想外にプランターで大きく育ち、今年は可憐な白い花を沢山咲かせてくれました。可愛い~~~。写真右は昨年から引き続き元気にしている・・・名前不明のお花です。冬も難なく越し、夏の間中ずっと花をつけました。ガーベラに似ているけど、ガーベラはちゃんとガーベラという名であるので、違う花。今度名前調べておきます(ってこればっか)。

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このえんじ色の花はダリア。ダリアも強い植物ですねぇ。昨年姑にもらったもので、本当は球根を掘り出して、乾かしてから再度植えなくちゃいけないそうですが、掘り忘れた球根から何の問題もなく一気に芽が出ました。しかもこのヒト達、太陽の当たる方へとぐんぐん育つ育つ!

右の薄紫の花もこちらではかなりメジャーなようで、近所の生垣によく見かけます(でも名前知らない。汗)。キキョウに似てるかな、と思いましたが、花びらの先がキキョウほどとがっていないし、つぼみの形も違いました。茎は濃い紫色で、葉っぱは濃い緑。そのコントラストが美しい。毎朝たくさんの花をつけ、夕方にはその全てが散ってしまいます。一つ一つの花は短命ですが、毎朝欠かさず花を咲かせて私の目覚めを待っていてくれる愛しい庭の仲間です。

さて、夏の終わりのある日の午後、ダーリンとムスメと3人でR市で一番大きい独立記念公園へお散歩に行ってきました。

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ブエノスアイレスのパレルモ公園には規模も美しさも及びませんが、それでもここの独立公園は私の大好きな場所。こんな大きな椰子の木が沢山生えていて、ボートに乗れる池があり、バラ園、フランス庭園、小さな遊園地もあり充実しています。

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これが有名(?)な花カレンダー。2013年3月20日と日付が見えます。毎日植え替えられて日付が変わり、カレンダーの役割を果たしているので、この町に来るツーリストの9割がたはここで記念写真を撮って帰ります。結婚式の後にここで記念撮影しているウエディング姿の新婚さんもよく見かけます。

あ、でも”花カレンダー”と言っても造花です。私、実はずっと生花だと信じていて(←バカ)、一体どうやって生花を毎日植え替えるんだろう??と常々不思議に思ってきましたが、まさにこの日、ムスメが意図せず抜き取った一本を見て造花と気がつきました(爆)。そりゃそうだよねぇ~。

左のヨーロッパ風の柱の向こうに見えるのが、かなり大きな池です。色々な種類の鳥達も住んでいて、ボートに乗って中央にある島の周りをぐるっと巡ると、そんな鳥達の姿を楽しむこともできます。時には岸に餌を求めて集団でやってくる、やや乱暴なガチョウの群れに遭遇することもあります。「餌持ってんの?持ってないならどいてよ」的な図太いヒト達で、ガアガアと大騒ぎしながら登場し、人々を蹴散らして去っていきます[emoji:e-263]。

ところで、最近気づいたんですが、うちのムスメって生まれてこの方タクシーか送迎車での移動がほとんどだったため、最近では家の門を開けて外を見た時に、お迎えの車が来ていないと外に出たがらない(=歩かないといけないから)。そんなお嬢ぶりで困っていた上、うちの甘甘ダーリン、もう3歳だっていうのにムスメを未だに赤ちゃん扱い。ずうううううっと抱っこして歩いちゃうもので、ムスメにもすっかりそんな悪習ができてしまいました。

そこでこの日は「歩け歩け大会」というコンセプトのもと、ひたすらムスメを歩かせようと、ダーリンにもしっかり言い含めて出発。

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で、この通り。しっかり歩いてマス。階段の上り下りもこの日はやけに気に入って、何度も何度も上ったり下ったり・・・ダーリンが悲鳴を上げるまで続けていました。笑

たくさん歩いた後は芝生で一休み。その後、残った半周も自力で歩き(って言うか、騙し騙し歩かせ)、途中でこんな木の幹の穴に小人風に乗っけてもらったり、風車を買ってもらったりしながら大満足で散歩を終えました。

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実はこの公園、以前住んでいた家からは2ブロックと近かったので、ムスメが生まれる前の私とダーリンのデートコースであり、ムスメが初めて外に出られるようになった時のお散歩コースでもあった、思い出がたくさん詰まった場所です。今の家からだと9ブロック。歩けない距離じゃないけれど、ムスメを連れて歩くにはちょっと(かなり)遠く、しばらくご無沙汰していました。この日は夏の終わりの夕日を眺めながら、ダーリンとの出会いやムスメの小さかった時のことなどを思い出しつつ、のんびりしみじみ懐かしい景色を楽しみました。

うちのお嬢様の保育園も週5日で始まり、ようやく長かった夏休み(24時間育児)が終わり、私の”日常”も戻りつつあります。って言っても、今またイースター&フォークランド戦争の祭日で1週間近い連休の最中なんですが。なんかアルゼンチン、本当に祝祭日が多いし、夏冬休みは長いし、学校教員のストで学校休みとかばっかりで、子供達は一体いつ勉強しているんだろうと不思議です(学校は半日だし)。親も大変だし、お母さんはベビーシッターでも雇わないと仕事ができませんね。

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保育園のユニフォーム、冬バージョンと夏バージョン。

ムスメはと言えば、誕生会以来、大のお気に入りとなった風船を追いかけて元気に走り回っています(そして転ぶ・・・[emoji:e-350])。最近ではいっちょまえにこんなジージャンブルース(古ッ!)が謳いたくなるようなお洒落もしちゃうし、かみ合わせは悪いけど歯もしっかり生えてきて、以前は好きじゃなかった果物類(バナナ、メロン、桃など)もガッツリ食べられるようになりました。

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で!一番の大進歩と言えば、ストローで飲めるようになったこと!!!

あ、そんなこともできんかったの?と驚く方も多いでしょうが、できなかったんです。だって生まれてこの方「吸う」という行為をしたことがなかったので。

言語訓練士さんからは、小さなストロー付のパックジュースで練習させるようにと言われていて、先日久々に再開したところ、最初は私がパックをぎゅっと押してジュースを出してあげていたのですが、途中から自力で飲み始め・・・!!!ああ、この感動、北海道のIちゃんなら分かってくれるはずっ!!!うちもようやく出来るようになったよ~~~!!!

それと、もう一つ。最近スペイン語のフレーズを口にするようになりました。それは「ahí está!(アイ・エスタ)」というのも。この「ahí está!」って多分他のラ米諸国に居た時は使っていなかったように思うので、凄くアルゼンチン的なフレーズなんですが、気がついたら私自身ものすごい頻度で使っていました。意味的には・・・「はい、オッケー」とか「はい、できたよ」とか、「これでいいね~」みたいな感じでかなり使用範囲が広いです。

ムスメがこれを口にする例を挙げるなら・・・たとえばダーリンにしつこく抱っこをせがみ、ようやく抱っこしてもらえた時なんかに「アイ・エッタ!」と。この場合の意味は「はい、これでオッケーよ」みたいな感じ(爆)。でもまだまだおしゃべりらしいおしゃべりは始まりませんねぇ。

ただ、記憶力は良いらしいと最近分かってきました。動物のミニチュアで遊びながら、1,2回教えただけの動物の名前までしっかり覚えていて驚いたり。サイとか水牛とか豹とか、あんまりメジャーじゃない動物だったので特に(笑)。色の名前もだいぶはっきりと覚えた様子で、「○色の色鉛筆ちょうだい」と言うとちゃんと手渡してくれます。

だから余計、早くおしゃべりできるようになったら楽しいのにねぇ・・・・と思うんですが、この過ぎ行く夏は「アイ・エッタ」で満足することにしましょう。