秋の庭 - アルゼンチン暮らしIROIRO

久々に庭のお話しです。なんだか今、ちょっと癒しが必要な感じで（笑）。

と言うのも、最近ムスメが転んで肘を打ち、骨折の可能性があると5つの病院を駆け回ったり、その直後には突然頭にたんこぶみたいなのができたりして、急遽検査入院の上レントゲンやCT撮ったりと、ここのところ病院づいていてすっかり気持ち的に参っていました。

そうこうしている内に気温がぐんと下がり、突然この町にも秋がやってきました。その途端、夏の間強い日差しに照らされて疲弊していた草木たちもほっと一息ついたようで、一気に花を咲かせ始めました。そんな訳で、緊急入院から戻ってみたら、庭には花が溢れ、こんもりとした緑の茂みに慰めらる想いがしたのでした。

今年はブーゲンビリアの咲くのもだいぶ遅くて、夏の終わりの今になってようやく花をつけました。

思えば、2年前にこの家に越してきた時の庭とは比べようもないぐらい植物が増えました。こうして時と共に1ミリずつ姿を変えていく草木と共に生きることが、こんなに楽しいものだとは以前は思ってもみませんでしたが、今となってはガーデニングなしに私の生活はないなぁと思います。

小さな苗一つだったカラーは、すでに6株に増えました。緑だけだとつまらないので、紫色の葉も間に植えてみたところ、変化がついてだいぶ賑やかになりました。友人からもらったマドレセルバと呼ばれる蔓草もだいぶ育ち、ようやく壁を這わせるに至りました。マドレセルバは強い芳香を放つ黄色い花を咲かせます。

椰子の木もゆっくりながら美しく育っています。この椰子が私の背を追い抜く頃には、ムスメもいっちょまえのセニョリータに育っていることでしょう。

写真左がカラー。これが4株目ですが、今一番大きいかな。写真右が椰子。

そして何と言ってもこの夏、我が家の庭を豪華に飾ってくれたのがこのマリーゴールド。昨年苗で買ったのが大きく育ったので、季節が終わる頃に種を採っておいたのです。今年は春先に種を撒いて大事に栽培したところ、こんなに綺麗に咲いてくれました。

写真右は実はたった1株のマリーゴールド。こんなに大きく育つんですねぇ。

こちらはスクレンタ（日本語だと多肉植物）と呼ばれる植物たち。サボテンもスクレンタの一種だそうで、その種類は星の数ほどあります。基本的に乾燥地帯に育つので、葉などに水分を保管しているため、見た目肉厚なのが特徴。基本的に生命力が強いので、お手入れも簡単。我が家のスクレンタ達もみんな友人たちから譲ってもらった子供たちですが、ほんの一差しのスクレンタを土に刺しただけだったのが、時と共にこんなに素敵に育ってくれました。

こちらのサボテンは今が花の時期。ワインカラーで細かい毛がびっしり生えたゴージャスな花を咲かせます。もうすでに一輪咲かせたので、それで終わりかと思いきや、次から次へと蕾が出てきて嬉しい！！まだまだこれからしばらく楽しませてくれそうです。

写真右側にくっついているほおずきみたいな形をしたのが蕾。サボテンの大きさに比べると花がとてつもなくでっかいのが特徴です。

この水色の可愛らしい花はジャスミンの一種。ジャスミンってものすごくたくさん種類があるんですねぇ。そして、全部が全部いい匂いがするわけじゃない！この種類は色こそ綺麗ですが、残念ながら匂いはしません。それでも夏の間中、途切れることなく花を咲かせて、我が家の玄関を彩ってくれました。

残念だったのは、昨年咲き誇ったアレグリア・デ・オガール（スペイン語で「家庭の幸せ」の意味）が、今年は日差しに負けてほぼ全て枯れてしまったこと。せっかく冬の寒さをしのいだのに、旬の夏のに枯れるとは思ってもいませんでした。もともと1年草らしく、冬を越さないことの方が多いと言われましたが、、、何にしても残念。

引っ越してきてからずっと庭の壁を塗りたい塗りたいと思っていましたが、優柔不断で色が決められずにずるずる来てしまい、今となっては壁際にこんなに沢山の植物がが育ってしまったので、もう塗れないかも、、、。