アルゼンチン暮らしIROIRO

アルゼンチン在住ライターの日々の想いイロイロ

ただいま

大変長らくご無沙汰していました。

5ヶ月間の日本滞在を無事終えて、2月10日にアルゼンチンの我が家に戻ってきました。なるべく早く帰国のご報告をしたかったのですが、帰宅と同時に山積みとなっていた問題を解決するため奔走することとなり、ブログの更新はおろか、日本から抱えてきた4つの特大スーツケースも半ば放置状態で時が経ってしまいました。

思い返してみると、雪の日本から真夏のアルゼンチンという変化からして、行程2日間という長旅を終えたばかりの体にはなかなか厳しいものがありました。アルゼンチンではこの夏、記録的な猛暑が続いていたそうですが、私たちの帰国日翌日、翌々日辺りが一番の暑さだったとか。この国に暮らして8年。恐らく初めて、起床時から就寝時までエアコン点けっぱなしにしたんじゃないでしょうか。部屋の外に一歩出ると火事かと思うほどの熱気で呼吸も苦しかったほど。庭の壊れかけたプールがなんとか踏ん張ってくれたのが幸いでしたが、あまりの暑さに2日で水が緑色になって沼化していました(汗)。

そんな中、一人ご機嫌だったのがムスメです。5ヶ月間の日本滞在中、お家に帰りたいとかパパに会いたいとか一切言わなかったムスメですが、やっぱり我慢していたんですねぇ(涙)。我が家に帰れたこと、お兄ちゃんやパパと一緒に遊べる喜び、自分のオモチャに再会できた嬉しさは言葉に尽くせなかったようで、別人かと思うほどのはしゃぎようでした。このハイテンションのおかげで、12時間時差でフラフラのはずの時間帯も昼寝をしようとせず、夜まで意地でも遊び倒そうとしてくれたので、あっという間に時差ぼけが抜けました。良かった良かった(笑)。

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そのムスメですが、今回の手術を経てお顔がだいぶ変わりました。以前はお鼻がへっこんでいてメガネが支えられなかったため、頭にすっぽりかぶせるタイプのメガネをしていましたが、今回ようやく普通の可愛いメガネが使えるようになりました。なんとなくお姉ちゃんっぽい印象になったのは、このメガネとお顔の変化によるところも大きいですが、何より、今回の長旅と大手術を経験してムスメ自身も大きく成長したからのように感じます。

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気管カニューレを取ることを最大の目標にしていた今回の旅でしたが、諸々の事情で今時点の抜去は不可能と判明しました。ムスメのお顔の大幅な変化や、カニューレが取れないと分かるまでの長いプロセスで、私もだいぶショックを受けたり凹んだりと消耗しましたが、今となっては、大変な治療の過程で大きな問題もなく元気に二人でアルゼンチンに戻って来れただけでも良かったと思えるようになりました。そんな手術や治療のご報告と日本滞在記録はまた後日、少しずつ書いていきたいと思います(忘れない内に書かないと、だいぶ記憶が怪しいことになっています。汗)。

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さて、こちらに帰ってきてからも2月末まで夏休みで学校がなかったため、早速ムスメの仲良しのお友達をお家に招待しました。親友のMちゃんもこの夏ブラジルへ行っていたそうで、生粋のブラジル人も顔負けのこんがり色で登場(マルーちゃんのママはアルゼンチン人、パパはコロンビア人です)。他にも数人のクラスメートが訪ねてきてくれました。日本滞在中にムスメに欠けていたのは他の子供達との交流だったので、お友達ときゃっきゃと遊ぶ姿が本当に幸せそうで、ああ戻ってきて良かったなぁ~としみじみ思いました。

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無邪気に遊ぶムスメはいいとして、ワタクシの帰国後は先述の通り少々ハードでした。そもそも私たちの留守中、この家ではダーリンとセドリックと、ダーリンの弟ルーカス24歳の男子3人が暮らしていました。なぜルーカスがいたかと言うと、お母さんに家から追い出されて行き場を無くしていたからです(苦笑)。それは全然構わないのですが、男子3名が数ヶ月間”管理”していた家って、ご想像の通り汚いっ!!

ダーリンは私を気遣って、最後の数日間に相当頑張って掃除してくれたらしく、床などは綺麗になっていてほっとしましたが、何が汚かったって”水周り”です。帰宅したのは夜中の3時ごろだったので、そのまま倒れて寝ましたが、翌朝起きてキッチンに立った時は衝撃を受けました。お皿洗いの水切りトレイに、黒いねっとりした水が溜まっていたり、、、(恐らく一度も洗ってない・・)。まあ予め予想はしていたましたが、さすがにコーヒー一杯入れる気になれず、パジャマのまま大掃除に突入しました(笑)。そこからは、シャワーを浴びれば浴室の汚れが、洗濯をすれば洗濯機の汚れが気になり掃除をしまくる日々。

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お庭も、男子3名が力を合わせて世話をしてくれていましたが、猛暑もあって、お気に入りの鉢植えが数個消滅、大好きなカラーも姿を消していました(幸い根っこは残っている様子。生き延びられるかも!)。葉っぱを切ってやらないと育たない椰子の木は髭ボーボーのおじさん風に、ツタ系植物はお互いが絡まり合って何がなんだか分からないことになっていて、極めて野性的な風情の庭に様変わりしていたのですが、連日の猛暑と大掃除にかまけて2週間ほど放置。遂にムスメのお友達を招待する段になり、さすがにこれはちょっと恥ずかしいと思い立ち、早朝2時間ほど汗ぐっしょりになりながらざっくりお手入れしました。

ここ数日で急激に秋の気配が漂い始めぐっと涼しくなってきたので、庭を占領していたプールも仕舞われ、ようやく庭仕事がしやすくなりました。今はちょっとした時間を見つけては庭に出て、雑草を取ったり、植え替えしたり、枝を払ったりしながら、やっと個々の植物とちゃんと向き合えるようになった感じ。ただいま、お庭。またちゃんと面倒見るからね。

という家の話は実は本題ではなくて(笑)、本当にハードだったのは別のことなのですが、書くととっても長くなるのでまた次回。本日は取り急ぎご挨拶まで。

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9月から放置していた拙ブログですが、この度久しぶりに開いてみたら、拍手ボタンに70件ものクリックがあってもの凄くびっくりしました。また、不在中にも知らない読者の方から暖かい応援コメントや、術後の様子を気遣ってくださるコメントをいくつもいただき感激しました。この場をお借りして、改めてお礼申し上げます。

もともと友人や家族に向けての近況報告と、記憶力が悪くて筆不精の私用の育児記録になればと思って綴ってきたブログでしたが、いつの間にか多くの方が読んでくださっていたのだと知り、これまで通りジリジリとでも続けていこうかなと思いを新たにすることとなりました。

ムスメも今年の1月でもう6歳になりました。彼女のプライバシーを考えると、どこまでブログという形で育児記録をすべきか大いに迷うところではありますが、模索し軌道修正しながらやっていこうかな、と今は考えています。

どうぞこれからもアルゼンチンの4人家族をよろしくお願いします。

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