アルゼンチン暮らしIROIRO

アルゼンチン在住ライターの日々の想いイロイロ

32Weeks 1day

我が町ではこの1週間、ものすごい湿度と30度前後の気温のため、蚊の大群が町中を闊歩(闊飛?)しています・・・。家から一歩出たが最後、黒い雲のようにやって来る”やつら”に全身あっと言う間に包まれ、数秒で数十か所の虫刺されが!!!虫よけを浴びるようにシャワーしても、平気で刺してくるから救いがな~い

と言うことで、かなり引き籠り気味の私でしたが、数日前に31週目の定期健診に行って来ました。

今回の検診では新たに分かったことがいくつかあり、目から鱗なことも。

まず私の大きなお腹。31週目で子宮底長33センチとのこと。日本の妊婦さんのブログを読んでいると、臨月で34センチ、なんていうのを目にしてかなりビビりますが、ドクター曰くアルゼンチンの標準では31週で31センチぐらい、とのこと。だから私のお腹はアルゼンチン基準でも大きいけれど、それでも2センチぐらいのものだそうな。で、この数センチの大きさはやっぱり子宮筋腫の影響でしょうとのこと。まぁ、アルゼンチンに住んでいるとは言え私は日本人。アルゼンチン基準を当てはめるのが妥当かどうかという話はありますけど

お腹の大きさ自体は特に心配することはないようでしたが、問題は未だにムスメちゃんが逆子のこと。これも恐らく筋腫が原因で、赤ちゃんが頭を納めるためのスペースが筋腫があるおかげで子宮低部にないのだろうと。実際、私がいつもムスメちゃんのお尻~と思ってなでなでしていた下腹部の固い部分は、なんと恐らく筋腫とのこと・・・ガーン。もしもそれが事実なら、確かに結構な大きさなので、頭を納めるスペースはなかろう・・・。

そこでドクターに質問しました、逆子体操のこと。

日本のネットで既に色々と調べていたし、何度かやってみたこともあったけど、いつも「ドクターに相談して初めてください」と書かれていたので本格的には開始していなかったんです。ところがドクター、逆子体操と聞くや怪訝そうな顔。私がだいたいどんなものか説明すると、ちょっと苦笑気味に「それはアルゼンチンでも、恐らくヨーロッパ一般でもやらないわね」と。え~~~~そうなのぉ~~~~

「じゃあ逆子はどう治すのでしょう?」と聞いてみると、「自然に任せる。治らなかったら36週目ぐらいに医療行為として病院で処置することもあるけど、早産の原因にもなるから推奨できない」そうな。「日本だったら逆子でも座り方によっては自然分娩できるそうなんですが・・・」となおも食い下がってみましたが、「アルゼンチンだったら、座り方関係なく、逆子は全て帝王切開になります」とのことでした。う~~~~~ん・・・・。

世界的な流れと言うものがあるのかどうか、またあったとしてどういう内容なのかわかりませんが、少なくともここアルゼンチンでは数年前から「少しでもリスクある自然分娩なら帝王切開の方が絶対的に安全で良い」という考え方が主流なんだそうです。一部では帝王切開で使用される特殊な麻酔薬を扱う製薬会社と一部医療機関の癒着があり、全出産の何パーセントかは確実に帝王切開になるように計算されている、という黒い噂もまことしやかに流れているようですが、、、どうなんでしょう。

ただ想像するに、日本みたいに逆子を自然分娩で取り出すノウハウがここにはないようなので、それならやっぱりリスクは避けて、いっそ帝王切開してもらった方がムスメちゃんにかかる負担は軽減されるんだろうなぁとは思いました。最終的にはベビが健康に安全で生まれてくれれば、それが一番ですから。

と言うことで、今回の検診を通じて、何となく予想として私は帝王切開なるだろう・・・と腹をくくれた感じです。ダーリンにいたっては、「自分が女性だったら十何時間も苦しむよりも、最初から帝王切開がいい!」なんて軟弱なこと言ってるぐらいだし・・・

それ以外には、私のこの疲労感やだるさに関しては、不眠も原因の一つだろうけど、低血圧(50-90)が大きな要因だろうということで、水分をたくさん取って休み休み行動するようにと言われました。

体重に関しては、3週間前に比べて100グラムのみ増ということで、赤ちゃんの体重がぐんと増えるこの時期にこの増え方ということは、私自身は痩せてしまったということだそう。これも後期つわりのせいで食欲が落ちていた影響でしょうが、この日にもらった胃酸を抑えるお薬が良く効くし、食事内容の工夫でだいぶ気持ち悪さも軽減されるようになったので、ここ数日はしっかりご飯を食べられています

それでも、低血圧は妊娠中毒症(高血圧)に比べれば全然いいし、むくみとか便秘とか痔とか過度な体重増加とか出血とか、諸々のトラブルには一切見舞われず、高齢出産にも関わらず今日まで何もなく健康で順調に来れていることに感謝しないとな。誰にとっても後期は辛い時期だと言うし、このお腹とあと2か月でお別れかと思うととってもさみしいので、多少日常生活が大変でも、まだまだ妊婦生活を楽しみたいな~~~と思います