ムスメ、1才。感無量。
(お断り)
この記事は数か月前に書いたまま放置していたものです(汗)。ブログ上空白だったここ数カ月のことを少しずつ振り返ってみようと思い、敢えてアップしてみました。近況報告が前後して読みづらくてすいません・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・
去る1月20日(去り過ぎ・・)、ムスメが1才の誕生日を迎えました。
遠くから励ましてくださった皆さん、本当にありがとうございます!
このただでさえ特別な日、ムスメは生まれて初めての離乳食を食べることができ、この子にとっても私たち家族にとっても更に忘れられない日になりました。(*1月7日に胃ろう手術を受けて、遂にお口のカテーテルを通じて機械で授乳することから卒業でき、何でも食べられるようになりました)
まあ”食べる”とは言っても、お腹に通っているチューブから胃に直接食べ物を流してあげるわけですが、やはり何を食べているのかをムスメには知って欲しいので、ほんの少しだけスプーンでお口にも入れてあげています。
がっつり私の手を掴んでいるところに注目。
この記念すべき離乳食初日は、ムスメが本格的に”味の世界”と遭遇した日でもあり、もういきなり「食」に開眼(し過ぎなぐらい)!「なに?こんな美味しいものがあったの?キーッ知らなかった!もっとちょうだいちょうだい」と泣いて騒いで大変でした。あんなにムスメが興奮するのを見たのは初めてだったかも。
そして、その初めての「食事」の後、急にぶわ~~~っと汗をかいて、気を失うように眠りにつき、爆睡すること3時間・・・!そんな様子に一瞬私の方がびびりましたが、どうも「お腹がいっぱいになって眠くなる」という気持ちのいい生理現象を生まれて初めて体験したよう。今までは常時お腹にミルクが少量ずつ流されている状態だったので、そんな満腹極楽な気分を感じたことはなかったんですねぇ・・・。ん~~~良かった。母は嬉しいよ~~。
さて、実は誕生日と言えば、昨年私が母になって初めて迎えた自分の誕生日に、人生で初めて気がついたことがあったと告白しなければなりません。それは、「私の誕生日とは、私だけが祝ってもらう、私だけにとって特別な日ではない。それは私の両親にとっても彼らの人生を変えるような特別な日だったはずだし、特に母にとってはお産という偉業を成し遂げた、決して忘れえない日だったはず」・・・という、とっても当たり前のことでした。
自分の誕生日当日、「私の誕生日なんかより、ムスメが無事に元気に1歳を迎えてくれた方がずっと嬉しい・・・:とぼんやり考えていた時、突如稲妻に打たれたかのようにこの事に気がついたのですが、こんな基本的なことにこれまでただの一度も想い至らなかったことに、自分でもびっくりしてしまいました。そして居ても立ってもいられなくなり、思わずスカイプで両親に「生んでくれて、育ててくれてありがとう、今までこんなことにすら気付かずにいてごめんなさい!!」と伝えました(日本の母、滂沱の涙)。
こうして娘が母になり、立場が変わって初めて気づくこと、分かることってたくさんあるんですねぇ・・・。自分がいかに親不孝者だったかを日々痛烈に思い知らされ、反省することばかりです。私が母に取っていたような態度をいつかムスメに取られたら、私きっとショックで死んじゃうな~とか・・・。お母さん、本当にごめんね!!
さて、ムスメの誕生パーティーは22日の土曜日に、お世話になった友人たちを招いて自宅で祝いました。
パーティー当日はお祝いにいただいた赤いお洋服で。
舌べろ~んですが・・。
色々と助けてくれた人たちへ何のお礼もできずにきたので、せめてもの気持ちと思い、私は巻き寿司を用意することに。ところがムスメの起きている時間帯にはとても準備出来ず、結局皆が寝静まった夜12時に開始。4種類の具×5本=20本の太巻き終わったのが朝方の4時で、それからシャワーを浴びてベッドに入ったのが5時前になってしまいました。
頑張った甲斐あり、友人たちには大好評!でも皆お寿司でお腹がいっぱいになってしまい、アサード(炭火焼き肉)を用意していたダーリンは肉の売れ行きが悪くてがっかりな結果に[emoji:e-462]。食事の後には友人の作ってくれたチョコケーキを囲んで、眠くて目の閉じ掛かったムスメ同席のもと初めてのハッピーバースデイソング合唱となりました。
マルティーナ作チョコトルタ
変なロウソクは我が家に唯一あったもの。
可愛い雰囲気ぶち壊しでごめんねマルティーナ・・・。
ムスメ本人はどんなんかと言えば、1歳を過ぎるころから急に”幼女”になりました。顔の表情や態度を見ても、もう赤ちゃんじゃない。これはどの子にも言えることのようですが、実際その変化を目にして、嬉しいような少し寂しいような、でもそれ以上にびっくりしたと言うか、何とも複雑な気持ちになりました。
アメリカ在住のAちゅんに送ってもらったカップ♪
新しいお靴を履いて。
何よりも力強くなってきたことには深い安心感を覚えます。生まれてから1年間はずっとお口のカテーテルをしていて見るからに弱々しく、腕も足も細く、あばら骨浮きまくり、お尻なんて骨だけみたいな体型で、告白すると私は何度もムスメが死んじゃう悪夢を見たものです。その恐ろしい夢を見なくなったのも、ムスメが1歳を迎えたころからでした。
お気に入りの本は「三匹のやぎのがらがらどん」
かなり渋めの好みです。
日本のじいじとばあばにもらった甚平で。
「うたの絵本」はさすが大ヒット商品!
半年以上前から毎日欠かさず聞いてますが飽きません。
一時は何本ものチューブに繋がれて、抱っこをするのも難しかったり、触らせてももらえなかったりしたのが、今では酸素も必要なく、ただの一本のチューブも繋げられていない。自由に抱き上げ、どこにでも連れていける。この当たり前のことがようやくできるようになった喜びを、一体どう表現したらいいか分からないぐらいです。
ムスメと二人の自宅軟禁状態からも1年経って遂に解放されました。近所の公園を二人で散歩することができるなんて、もう私には失神寸前の奇跡みたいな事実で、青空の下喜びの雄叫びを上げたい衝動に駆られてしまいます(危ない?)。ああ、生きているって素晴らしい!!自然ってとっても気持ちいい!!外の空気ってすごく美味しい!!!
こんな気持ちを忘れなければ、きっと皆幸せに生きていけるんだろうな~と、また一つ大事なことを学ぶ母なのでした。