アルゼンチン暮らしIROIRO

アルゼンチン在住ライターの日々の想いイロイロ

良き年の終わりに

夕べ、長々と時間の掛かっていた手術の詳細5を書き終えました。詳細1から詳細5にたどり着くまでに既に相当時間が掛かっていましたが、この詳細5に関しては書き終えるのにもの凄いエネルギーと更なる時間が必要でした。

あの時感じたこと、考えたこと、葛藤したことを文字にするのは不可能なんじゃないかと密かに思っていました。でも例え上手にまとめられなくても、それをきちんと書き残しておくことが私自身の宿題のような気がしていました。

できるだけ率直に、偽りなく思ったことを表現したいと思いつらつら書きましたが、もしかしたら不適切な表現もあったかもしれません。あくまでも個人的な経験とご理解ください。

あー、でも目標どおり年内に書き終われてほっとしました。

12月とは言っても日本の師走ほど年の瀬を感じさせない暑い日々ですが、それでも今月に入ってからは何かとイベントが続いてなかなか時間が取れず、書き終えられるのかとちょっと冷や冷やしていました。

今月のイベントのハイライトと言えば、ピカ(セドリックのお母さん)のご両親がベルギーから来アされたこと。そしてなぜか我が家にも来たいというリクエストがあったため、夕食をご招待したのでした。

という話を私の日本の両親に話したところ、「・・・でも、それって何かおかしくないか?」と二人とも怪訝そうな顔。「要は、旦那の別れた元妻の両親をもてなすってことだろう」と。んー、確かに、あんまり一般的じゃない図かも。

でもそこは「セドリックの祖父母をご招待する、とか、ピカは私の友達みたいなものだから、友達のご両親をご招待するとか、そんな風に考えてみたらもっとしっくりするのかも?」と答えてみました。

実際ピカのご両親的には、孫(セドリック)の妹(うちのムスメ)に会ってみたいと思っていたみたいです。そう思うと、遠いとは言え私にとっても親族と言えなくもないのが不思議。

我が家に来る予定となっていたのが12月2日。そして12月1日と言えば・・・なんとピカの誕生日じゃないですかっ!これはもう誕生日のお祝いをしないといけない雰囲気満々の日取りです。と言うことで、前夜遅くまでかかって巻き寿司と誕生日ケーキを用意し、当日もご馳走サラダを作ってお出迎えしました。

PC020613.jpg

”お誕生日おめでとう”の文字がぶっ刺してあります(笑)。

この文字飾り、何度でも使えてとっても便利です。

ピカのご両親はとっても厳格で、跳ね返りムスメのピカとは激しく衝突し、遂にピカは家を飛び出し地球の裏側までやって来てしまった、というような家族の歴史を散々ピカ本人から聞かされていたので、どんなおっかないご両親が来るのかと思いきや、実際に会ってみたらとってもにこやかでお洒落で感じの良いご夫婦でした。

ダーリンとはオランダ語で、私とは英語で(って私の英語はぐるぐる巻きにしてゴミ箱に捨ててしまいたいほど酷い代物なんですが)でお話して、楽しい時間があっという間に過ぎていきました。巻き寿司に歓声を上げて、サラダもお寿司も綺麗に平らげてくれたし、誕生日ケーキを出した時にもとっても感動してくれました。

ピカも私と同じように親と離れて他国で暮らす娘。別れた旦那とも、その現パートナー(私)とも仲良くやっていて、孫のセドリックもピカとダーリンの両方の家でのびのび暮らしているのを見て、ご両親が少しでも安心してベルギーに帰ってくれたらいいなぁと思ったのでした。

PC020609.jpg

ちょっと不思議な家族?の写真

さて、先日セドリックのバレエの発表会で夜歩きデビューを果たしたムスメ。あれ以降、お友達のお子さんの誕生会や、通っているリハビリセンターの年末パーティーに参加し、すっかり夜更かし娘になっています(いつも10時ごろには撃沈するケド)。

PB110694.jpg

こちらのお誕生会には欠かせないボールのプール(って言うのかな・・??)

でも、クリスマスイブはちいっとも満喫できませんでした。

なぜなら、なんと夕方6時半頃から翌日朝9時まで寝倒したから

今年のイブは、姑がメインの肉料理を準備する予定だったので、私はいくつかの前菜とスープとクリスマスケーキを用意することになっていました。なので24日は朝も早くから料理開始。

その間セドリックに遊んでもらっていたムスメ。普段あんまり構ってくれない大好きなお兄ちゃんがこの日はずっと一緒にいてくれたもので、この時点でもう大興奮。そこに昼過ぎに仕事から帰ってきたパパも加わり、ますます興奮度アップ。

PB260828.jpg

我が家の小さいヒトたち

いつものお昼寝時間に私が寝かしつけようとしても、「へ」ってな感じでちっとも寝てくれず・・・。3度ほどベッドに連れて行ってみましたが、「遊ぶの遊ぶの」とアソブモード全開だったため、ついにお昼寝断念しました。このままだと夕方頃撃沈して明日の朝まで起きないんじゃあ・・・?と、みんなが心配していたところ、正にその通りのことをバッチリしてくれちゃったのでした。もーーーーー超残念。

それでも夜11時過ぎ、プレゼント交換だと言うので一度起こしてリビングに連れて行ってみましたが、もの凄い仏頂面で怒り100%を表現。それを見た家族全員びびってしまって「早く寝かせてやれ」だの「なんで起こしたんだ」だの。みんなが起こせ起こせって言ったんじゃん

再びベッドに連れて行くと、物も言わずにさっさと眠りの世界へ戻って行った我が家の眠り姫。真夜中0時に大音量で町中に響き渡るクリスマス恒例の花火(20分間ぐらい続く)にもピクリとも動かず、丸太のように眠り続け、翌朝9時頃にケロっとした顔で目を覚ましたのでした。んー、来年はもうちょっと一緒に楽しみたいね。

PB260843.jpg

今年のツリーはプレゼント一杯でした

右下の青いゴミ袋(なんと!)に入っているのは

セドリックがみんなに用意したプレゼント。

来年はラッピング教えてあげよう・・・

私が用意したお料理はこんな感じになりました。

PB260827.jpg

香味野菜と卵の前菜

PB260840.jpg

イタリアン風トマトの前菜

PB260841.jpg

冷たいジャガイモのスープ

PB260824.jpg

イチゴの季節がちょうど終わってしまったので、

ケーキは桃とキウイとアメリカンチェリーで。

翌25日のクリスマスは姑の別荘へ。

最近では仕事、大学、カヤック、ライフセーバーのコース、そして恋人(遂に!!)と大忙しで、家族の集まりにちっとも顔を出さなくなっていたダーリンの弟のルーカス(20歳)も久々に参加して、賑やかな一日となりました。ダーリンよりもずっと気の利く男前のルーカス。しっかりムスメにサービスもしてくれ、長き不在の穴埋めをばっちりしてました。

PB270872.jpg

キタキタ・・

PB270873.jpg

キタキタキタ

PB270874.jpg

キタキタ~~!!

さて、プールと言えば、以前ちょこっと予告していた通り、我が家の庭にも膨らますタイプのプールが遂に登場しました。どのぐらいの大きさなのか予想していなかったのですが、これが意外とデッカイ!!

PC300942 1

庭の半分を占めています・・

私が大事にしていた芝生が枯れちゃうな~・・なんて当初はブツクサ言っていた私ですが、いざ入ってみると、結構楽しい!しかも暑い日の逃げ場として大活躍なのでした。ムスメにも早速水着を着せてみたのですが、2度目以降はダーリンの面倒臭がり方針で、裸んぼうのままプールに浸かるのが日常化しました。

PC280923.jpg

初めての水着

PC280928.jpg

後姿はこんな感じで。

PC300950.jpg

座席付浮き輪、かなり使えます。

この家に越したのも今年のこと。

思えば家族の転機と言えることが今年は数多くありました。そして、こんな風に元気にプールで遊んでいるムスメも、今年の頭まではお口にカテーテルを通してほとんどの時間を寝たきりで過ごしていたわけで、今自分が目にしている光景がまるで奇跡のようです。

来月、そんなムスメも2歳になります。

探していた保育園。実は近所で見つけた保育園からは、面談の結果入園を拒否されました。そんなこともあるかもしれないと心構えはしていたつもりでしたが、やはり電話で障害を理由にあっさり断られた時には悔し涙に暮れました。でも、捨てる神あれば拾う神あり。

友人に相談してみたところ、お知り合いのお子さんが通っている保育園を紹介してもらい、早速見に行ったところとても感じのいい対応を受け、数日後に園長先生とお会いした結果、何の問題もなく入園OKのお返事をいただきました。

面談当日、ムスメは一歩園内に入った途端興味深げに他の子たちの姿を追い始め、他の子たちも全く何のしり込みもせずにムスメに近寄ってきてはオモチャを貸してくれ、みんなで座り込んでとても自然に遊び始めました(母号泣)。

この保育園、健常児を対象としていますが、年齢別の各クラスに1人まで”異なるキャパシティーを持った”お子さんを受け入れています。”障害児”とは決して言わず、”異なるキャパシティー”と表現してくださった、若く懐の深い印象の園長先生に私たち親も安心感を覚え、受け入れていただいた時には感激して涙が出ました。

これが、この良き年に我が家に届いた最後の贈り物となりました。

泣いて笑って落ち込んで悩んでまた笑ってと大忙しの一年でしたが、いつも遠くから励ましてくださった皆様、本当にありがとうございました。

また、このブログを通じて日本のアペールのお子さんを持つお母さん達ともお知り合いになれて良かった!これからもお互いに頑張っていきましょうね!

2012年も皆様にとって飛躍多き素晴らしい年となりますように。

どうぞ良いお年をお迎えください

PC300962_crop.jpg