アルゼンチン暮らしIROIRO

アルゼンチン在住ライターの日々の想いイロイロ

ムスメ 2歳

大変ご無沙汰していました。

昨年末に集中して更新した後、しばらく灰と化していました(慣れないことをしたせい)。気づけば2012年が明けたのも、既に1ヶ月以上も前のこと。皆様の新しい年の幕開けはいかがでしたか。

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我が家の新年はハンモックで。

暑いお正月ってやっぱりあんまり風情がないんですが。

実は今年から少し手仕事のことなども書いていきたいな~なんて希望もあり、年明けからブログのデザインも変えてスタートだ!と一人胸をときめかせていたのですが、いざ画面をいじってみようとしたところ、あまりの知識の乏しさにあっと言う間に壁にぶち当たり、途方に暮れてPC離れしていたという裏話もあります・・・。

そうこうしている間、我が家では1月にムスメの2歳のお誕生日がありました。

お誕生日当日の20日は家族でこじんまりと祝い、その後28日には親しい友人達やお世話になった自宅看護チームのお医者さん達、またNEO(新生児集中治療室)時代に知り合ったご家族や、リハビリセンターで親しくなったお子さんを招いて、自宅で賑やかに過ごしました。

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じゃーん。ケーキに花火。

こちらでは一般的なものですが、私は毎回大笑いです。

お客さんを招いた日の前夜は、昨年に引き続き「徹夜で太巻き20本」で朝4時までキッチンに立ち、パーティー当日にはケーキと生春巻きを用意して、みんなが到着する頃にはすっかり疲れて目の下のクマも凄かった母でしたが、総勢大人12人、子供6人がはしゃぐムスメを囲んで楽しそうに過ごしてくれて、ホント、感無量でした。

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でも今年はお寿司の売れ行きがイマイチでショック

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変わった物が食べられないお客さんが多く、ダーリンご自慢の

新品バーベキューセットが庭で大活躍。炭火焼きチョリソーが

人気でダーリンもえっへんと輝いていたので良しとしましょう。

人見知りすることもなく皆に愛想を振りまいていたムスメは、他の子たちの勢いに圧倒されながらもマイペースに遊び終始ご機嫌でしたが、途中やや人疲れしたのか、一人セドリックのお部屋に移動してパタンとドアを閉め、ニヤリとする姿を窓の外から皆にばっちり見られていました(笑)。

それにしても、よくぞここまで元気に大きく育ってくれました。この2年間、どれほど辛い思いをしても頑張ってくれてありがとう。ママをおいて行かないでくれてありがとう。いつも胸が一杯になるぐらい幸せな気持ちにさせてくれてありがとう。ママは世界で一番あなたが好きよと、何度もハグしてキスの雨を降らせた一日でした(なんて、これはいつものことだケド)。

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2歳児となったムスメは、身長93センチ、体重12.5キロと、相変わらず細めの背高さんです。お祝いに来てくれた3歳児の男の子よりも頭一つ大きく、道を歩いていても3歳児?4歳児?と訊かれるぐらいなので、将来は大女になること確実です。

相変わらず「話す」という行為にはまだ遠く、きちんと発音できる単語は「パパ」のみ(ママはM音が発音できないのでまだ言えません)。それでも最近はP音に加え、CH音、T音が出せるようになりました。私的にはここまでじらされると、「ママ」と言われた日には感動して心臓止まっちゃうんじゃないかってぐらいです。

おしゃべりはまだまだですが、コミュニケーション能力は相当上がってきました。身振り手振り、顔の表情でかなりの意思疎通が図れます。理解力も然りで、私の話す日本語は9割がた理解している様子。それはダーリンが話すスペイン語も同様で、「あれやって」「これ取ってきて」と言うと正確に応えてくれます。

一緒に遊んでいても、ムスメの方から”仕掛けてくる”ことが多くなりました。ボールの投げっこをしていても、途中でわざと私に背を向けて、飛んでもない方向に投げてニヤリとこちらを見るとか。それでも、「もー、取ってきてよ」と言うと、最初はニヤニヤしながら無視したりしますが、最後には必ず取ってきてくれるところがまた可愛いんですねぇ。

おままごとなどの”ごっご遊び”ができるようになったのも成長した証拠でしょうか。キッチンセットでお料理の真似事もしますが、それ以上に気に入っているのが”お医者さんごっこ”。何せ生まれた時から病院とお医者さんが身近だったムスメ。赤ちゃんの時から大好きだった聴診器の入ったお医者さんセットで、飽くことなく遊んでいます(と言うか、私が一緒に遊ばされています)。

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ムスメお料理中。

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味見も真剣です。

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そしてこれが我が家のお医者さん(アヤシイ)!

相変わらず日本の絵本が好きで、ここのところの流行は『よるくま』。とっても可愛いく、よくできた本で、読み聞かせる私も本を開くたびにわくわくします。

よるくまよるくま
(1999/11)
酒井 駒子

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それと、かなり古い本ですが『かばくん』も母子共に気に入っています。絵もお話も芸大の油絵科を出た方が書いていて、特に岸田今日子さんのお姉さんが書いている文章は一文一文の響きが心地よく、読むたびにその美しさに胸を打たれる秀作です。

かばくん (こどものとも絵本)かばくん (こどものとも絵本)
(1966/12/25)
岸田 衿子

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しばらく遠ざかっていた『三匹のやぎのがらがらどん』も復活!渋い画風が子供向けとは思えない本ですが、3匹のやぎが知恵を使って困難を乗り越える物語は永遠のベストセラーでしょう。私が子供の頃大好きだった一冊でもあり、当時の本をそのままムスメにも読んでやっています。

三びきのやぎのがらがらどん―ノルウェーの昔話 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)三びきのやぎのがらがらどん―ノルウェーの昔話 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
(1965/07/01)
不明

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さて、ダーリンと私にテレビを見る習慣がなかったため、我が家にはテレビがありませんが、子供向け番組はこれまでにもいくつかPCで見せてきました。その中で唯一ムスメが気に入ったのが、POCOYO(日本語だとポコヨ。日本でも有名なのかな?)というクレイアニメです。

一般的にアニメの類は小さい子には情報が多すぎるという話ですが、POCOYOは背景が常に白一色で、メインキャラクターも少なく、それぞれに分かりやすい色分けがしてあり、言葉を話すキャラクターはPOCOYOだけ(他のキャラは動物なので音だけ)という、情報量を抑えるために実によく練られた番組です。内容も面白くって、我が家は家族揃ってPOCOYOファン。台詞の一つ一つまで皆が覚えてしまっているぐらいのマニアぶり(怖い?)。

Pocoyo: Meet Pocoyo [DVD] [Import]Pocoyo: Meet Pocoyo [DVD] [Import]
(2007/11/13)
Pocoyo

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でもこの番組、圧倒的にスペイン語バージョンが面白いです。スペイン語版では茶目っ気たっぷりの中年男性のナレーションが魅力的なのに対し、日本語版ではなぜか工藤静香がべたべたに甘い声でしゃべっていて、全然面白くない!ムスメも日本語版には全く興味を示さず、POCOYOに関しては断然スペイン語派です。

特筆すべきは、この番組を見ているムスメの反応が飛躍的に変わってきたこと。以前はただ眺めている風だったのが、最近では内容に応じて笑ったり、手を振ったり、歌にあわせて(激しく)踊ったり。シリーズの中でもとても好きなのとそうでもないのがはっきりしてきて、お好みのを見せてあげないとブーイングが出るようになりました(難しいったら)。

2歳のムスメの成長記録の最後に、トイレトレーニングのことをちょっと。この夏にトレーニングを始めたいと前々から思っていたので、昨年末におまるを購入。私の好みで一番シンプルなものを買ってみたところ、ムスメ的には座り午後地が悪かったらしく思いっきりNG。

そこで、普通の便座の上にかぶせて使う子供用便座を買ってみたところ、「どの便座にも使えます♪」という謳い文句は嘘八百で、我が家の便座には合わずにまたしてもNG。それ以来しばらくトレーニングのアイデアは棚上げになっていました。

私の中でトレーニング熱が再び高まったのは1月後半の2週間。リハビリも夏休みになり、自宅にいる時間が長かったので、このチャンスを活かさない手はない!と。

どこでさせようかと相変わらず悩んではいましたが、ある日ふとムスメを前して二人で便座に一緒に座ってみたら、これがムスメにも座り心地良さそうでご機嫌!と判明。直ぐにおむつを取ってパンツをはかせ、トレーニング開始となりました。

「おしっこ」も「うんち」もまだ言えないムスメには、「おしっことうんちがしたくなったら、お腹をぽんぽんって手で叩いてね」と説明したところ、驚いたことにすんなり理解した様子。「おしっこしたくなったらどうするの?」と聞くと、ちゃんとぽんぽんとお腹を叩くようになりました。

でも当然のことながら、最初はなかなか自分から知らせてはくれず。この間は、ムスメがうーんと力んだところを見計らってトイレに連れて行き、便座に座って用を足す、というシステムを覚えてもらいました。これを数日続けたところ、なんと自己申告が始まったのです!

一日に何度も「偽申告」がありましたが、それでも毎回ちゃんとトイレに連れて行っていたところ、しっかり用を足せるようになりました。朝も目を覚ました直後にちゃんとお腹をぽんぽん。お昼寝前とお風呂前にもお腹をぽんぽん。たまに自分でも「偽申告」と分かりながらぽんぽんするので、「それ偽でしょぉ~?」と尋ねるとニヤリとして申告を取り下げる確信犯でもあります。

こうして、トータル2週間弱でトレイの習慣が8割がたできたことに、親の私たちもびっくりしています。まだまだ何かに夢中になっていると知らせてくれなかったり、朝も我慢できなくておむつにしちゃったりもするので、完全とは言えませんが、この一連のトレーニングでムスメの理解力、知能を確認できた形にもなり、驚くやら感動するやらでとっても楽しい経験となりました。

そして遂に、昨日から保育園も始まりました。

朝は保育園、午後はリハビリと、母子共にバタバタな日々となり、数年来こうした”時間割”と無縁の生活を送ってきた私にもなかなかハードなことになっていますが、また近日中に時間を見つけてそんな近況報告もできたらと思います。

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これが噂のでんでん太鼓二刀流だっ!