アルゼンチン暮らしIROIRO

アルゼンチン在住ライターの日々の想いイロイロ

この冬最後の手編み

今年の夏、日本は大変な酷暑だったそうですが、皆さま無事に暑さを乗り越えられましたか。

 

やはり温暖化のせいでしょうか、こちら真冬のはずだったアルゼンチンは数日を除いてちっとも寒くなく、買ってあったムスメのタイツも結局一度も履かせることなく冬が終わりそうです。もともとこのR市には雪が降ったことがないそうですが、それでも私がこちらに越してきた5年前の冬はとても寒かった。もちろん、当時とは住んでいる家も違うので簡単には比較できませんが。

 

子供のころ、冬といえば本当に毎日毎日毎日寒くて、朝学校へ行くのも辛かった。母がストーブの上に吊るして暖めてくれた手袋が嬉しかったのを覚えています。アルゼンチンではガス料金が安く、冬には家に3台あるガスストーブをつけておけば家中どこでも暖かいため、子供の頃のように寒いのがイヤでおトイレへ行くのを我慢したりする(笑)、そんな冬はここ数年体験していないな~と先日ふと気がつきました。寒いのは今でもイヤですが、お正月の朝のように背筋がしゃんとなるような、キンと冷えた空気を時折懐かしく思います。

 

さて、そんな緩~い寒さの今年の冬もそろそろ終わりの気配です。天気予報を見てみたら、一週間後にはいきなり35度まで上がる予報(!)。今年も春を飛び越え一気に夏に突入でしょうか。という事で、この冬最後の編み物を大慌てで仕上げました。

 

今年は3着(+マフラー3本、帽子1つ)しか編まなかったのですが、この最後の1着が私用のロングカーディガンで、かなりの”大物”でした。パターンもしっかり本から選び、初めて本格的に縄編みにも挑戦。1ヶ月ぐらい掛かっていい感じに仕上がったと同時に寒さも過ぎて、もう今年は着る機会がないかも。でも子供服と違って私はこれ以上成長することはないはずなので(横には広がるかもね~)、来年までお楽しみはおっておきます。

 

そして、こちら↓が仕上がった図。じゃーん。

 

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自分で着た写真を自分で撮っているところがカナシ~。でもダーリンの下手クソな写真よりはマシかと・・。

 

パターンはこちらの本からです。この本は既に廃盤になっているので、私も中古で購入しました。

 

 

冬の手編み時間 おでかけニット 冬の手編み時間 おでかけニット
(2008/08)
雄鶏社

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基本をきちんと学ぼうと思い、かなり本に忠実に編みましたが、カーディガンとしてもちょっとしたアウターとしても着られるようにと、ネックは丸首からフード付きに変えました。すっごい可愛いのはもとのパターンのお陰なんですが、着てみてちょっとショックだったのは、ゆったり着ているモデルさんの写真とは違い、か・な・り・体にぴったりフィットしていておデブに見えたこと!がーん・・・。そうか・・・サイズを本通りにすると、こういうことになるのか・・・。これも勉強デスッ(涙)!丈も168センチの私にはちょっと短めでした。

 

このデザインは地がかのこ編みで2種類の縄編みが配置されていますが、やっぱりただのメリヤス編みなどの方がシルエットがすっきり見えるのは確かですね。まあ、ちょっと凝った編み方をしたかったので、これはこれで良かったんですが、次は段染め糸でシンプルな夏用ニットなんかが編みたいな。

 

私の編み物タイムは基本的に早朝5時から7時まで(起きられた日だけ。笑)。家族みんなが寝ている間に美味しいコーヒーを淹れて、好きな音楽をかけたり映画を見たりしながら編み物をするのが一時の幸せなのですが、実はここ最近ひょんなことから日本の連続ドラマ、『半澤直樹』にはまり、連日堺雅人の「倍返しだ!」に胸をすっきりさせながら編んでいました(笑)。この社会派勧善懲悪ドラマが描いているのは、現代の侍の姿でしょうか。見ていない方にも絶対にお勧め。

 

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8月中は他にも、久しぶりに日本語を教え始めたり、リラの来年の学校探しを始めたりしてバタバタしていました。日本語を指導するのは12年前にエルサルバドルの国立大学で教鞭を取って以来なので、文字通り埃かぶったダンボールから教材や教科書を引っ張り出し、これまた埃かぶった遠い記憶と知識にはたきをかけたりと大忙しでした。週に1度2時間の授業をしているだけですが、やはり人様に何かを教えるとなると、中途半端なことできませんものね。

 

私が時間が取れるのは平日の朝3時間だけなので、授業の準備時間を考えると今はこれが精一杯。たった一コマの授業ではありますが、久しぶりに誰かの(何かの)役に立てることが嬉しく、お小遣い程度でも自分でお金が稼げることも楽しく、なんだか張り合いがある毎日です。自分がかつて学んだことを再活用できる喜びもあります。社会復帰第一弾として、ちょうど良いリズムで始められたかな。ムスメの来年の学校が無事に見つかるまでは、生徒さんは増やさずに現状維持で行こうと思います。

 

さ、こま切れの自由時間でこれからはサマーニットを編も~っと。