アルゼンチン暮らしIROIRO

アルゼンチン在住ライターの日々の想いイロイロ

春うらら

すっかり御無沙汰しています。気がつけば最後の更新から既に2ヶ月以上も経っていました(汗)。が、何があったと言うわけでもなく、家族みんな元気です。

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先日じいじとばあばから届いた荷物の中に大好物”うまか棒”を発見。制服のままさっそく食べるの図。

こちらでは短い冬も終わり、すっかり春めいた陽気になりました。庭のカラーも完全復活して綺麗に花を咲かせ、辺りにはご近所さんで咲いたらしいジャスミンの香りが漂っています。我が家のミルクジャスミンとスイカズラもだんだん蕾が膨らんできて、私的にはその芳香が楽しみで待ちきれない気分です。この感覚は、日本で金木犀が咲く季節に感じていたのとよく似ています。

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昨年、日本帰国中に初めて咲いた正体不明の不思議な花も数日前に開花し、今年はこの目で実物を見ることができました。

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インディゴブルーの模様がポルトガルのタイルのようでうっとり見惚れてしまいます。

この花、1日で花が落ちてしまうことから「Orquídea por un día (1日蘭)」と呼ばれていますが、科学者の友人に言わせると蘭は花弁が5枚という特徴があるから、6枚の花弁を持つこの花は蘭ではないとのこと。調べて見たら、ユリ科の植物と判明しました。長い葉っぱは1年中青く、春になるとその何枚かの葉っぱの先にひょこっと芽が出て、そこから開花します。不思議〜!!今は5つほど蕾があるので楽しみですが、こんなに美しい花が1日で散ってしまうのはやっぱりとってももったいない。

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これが蕾。咲いた翌日は右写真のように小さく丸まってしまいました。儚い、、。

不思議な花といえば、丸いポンポン状の花を咲かせるアガパンサスも、今年は早々に花が咲きそうな気配です。昨年ダーリンの叔母さんから4株新しく頂いて植え足したのですが、その4株が早速蕾を付けました。それ以前に植えたいわゆる”古株”達はどっしり構えてまだまだ蕾を付けていません。”新人”は気が早いのかな。

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この5cmぐらいの大きな蕾から紫色の花弁がぽろぽろと飛び出してきて、円いボール状の花になります。

この春はクリビア(君子蘭)も満開となり、カラーの白とオレンジ色のクリビアの饗宴が艶やかな春の訪れとなりました。

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実物はもっと濃いオレンジ色だったのですが。

本当はお庭にもっと手を入れて、この春にはオレンジの木を植えたいと思っていましたが、うかうかしている内に暑くなってきてしまい、もう時期的に間に合わないかも??庭でもぎたての果物を食べるという夢を見続けて早数年。果実を付ける木が一本欲しいかったんですが、来年になりそうかな。

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8月を振り返ると、私の誕生日があって、以前から欲しかった室内用のヤシの木をダーリンにプレゼントしてもらいました。

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でも、ヤシの木隣の特等席に陣取るのはこの方。ひとの携帯でかっこつけてボイスメッセージを送っています。

ちょっと前まで、室内の一部を改造して温室を作ろうと目論んでいたのですが、色々と計算してみたところ、予算の関係上あっけなく保留となってしまいました(号泣)。なので今はちょっとずつ観葉植物を増やして、地道にジャングル化を目指そうかな、と思っています。

室内にもプランターを吊るしてみました(写真)グリーンが増えると断然テンションが上がります。

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お誕生日当日は実は風邪でものすごく体調が悪くて、なんとか定番の巻き寿司とケーキだけは作れましたが、本当にそれだけの食卓でお惣菜とか一切なし!しかも当の本人は風邪の影響で全く味覚なし、、、(涙)。せっかく作ったのに虚しい結果となりましたが、お友達家族とのんびり楽しく過ごせたから良かったかな。

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ムスメからはバースディカードのプレゼント。ワタシは風邪っぴきのヘロヘロ顔。

8月にはアルゼンチンの子どもの日もありました。おっきくなったお兄ちゃんは最近ちっとも家族と出かけようとしてくれませんが、この日は珍しく一緒に公園に行って、ムスメと子供用コースターにも乗ってくれたりして(って言うか、率先して乗りたがってたかな。笑)、ムスメも大喜びでした。

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公園内で大好きなPEPPA PIGにも遭遇!

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こうしてあっと言う間に8月が終わり、9月は、、、一体何をしていたのかもよく思い出せない、、、。

告白すると、ムスメの治療ラッシュが昨年の手術で一段落して、恐らく今、人生で最も平穏な時を過ごしていると思うのです。週に一回、アーティストの友人宅でベネチアンモザイクを習ったり、これまで放置してきた家の内装・改装に少しずつ手を着けたり、何年もの間出来なかったことが、ちょっとずつ出来るようになりました。

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ベネチアンモザイクのフォトフレーム。これが初めて作ったもの。

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ガラスの板を切って貼り付けていきます。

でもそうなると、今度は自分自身に向き合わなくてはならなくなり、ものすごく久しぶりに私のことについて色々と考えてしまっています。これまでの人生とこれからの人生をどう繋げていったら良いのか、頭の中にごちゃごちゃと沢山のアイデアが浮かんでは消え、浮かんでは消えしていて、日々の生活は落ち着いているのに心は常にがざわめいていて、ちっとも考えがまとまらないまま今日に至ります。2ヶ月近くもブログを更新できなかったのも、たぶんそのせい。

激動の6年間を乗り越えた今、少しぐらいのんびりして心と体を休めたら、とダーリンや友人たちからは言われていて、確かにそうかもと思う半面、我が家の家計を考えるとそうのん気にも構えていられない(苦笑)。自分の中では常に仕事をして社会復帰をしなくちゃという焦りもあり、それが出来ていない自分を責めてしまう。でもこの第3世界の地方都市で自分の特技を生かせる仕事って一体何なんだろうと思い悩み、いや、それ以前に私の”特技”って一体何なんだろう、そんなもの果たしてあるのかな、と自信がなくなって一人で落ち込んだり。

そんな矢先、首都ブエノスアイレスでのお仕事の可能性が浮上したこともあって、ますます迷いに拍車が掛かりました。まだ全く不確実な話ではありますが、もし万が一お仕事をさせていただけるようになったら、家族を引き連れて首都へ引っ越すことになります。自分だけのことを考えれば、そのお仕事自体は絶対にやりたいし、このチャンスを逃したくない。でも、せっかく仲良しのお友達がいるムスメの学校や、2歳の時からお世話になってきたリハビリを変えると共に、母が一日中不在になるという突然の大変化は、ムスメにとって幸せな結果になるのかな、と考えてしまう自分もいます。

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ブエノスアイレスにて。あいにくの曇り空!でもブエノスの街並みには曇り空が似合う気がします。

セドリックはR市にお母さんと残ることになるので、今ほど頻繁に会えなくなり、それはダーリンにとっても辛い決断になることでしょう。そのダーリンも仕事は転職という形になって一からスタートで、更に仕事が変わるということは保険会社も変わるということで、ムスメのお医者さん関係も総入れ替えの可能性が高く、家族全員の環境がガラリと変わる事態となります。果たして、私の仕事を理由にそこまでの大移動をするべきなのかどうなのか。それともR市に残って、あまり発展性はないけれどのんびりした田舎暮らしの今の生活を維持しつつ、育児と両立できる範囲で日本語教師の仕事などを復活させるべきなのか。

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仲良しの4人組。それぞれ個性的で成長が楽しみな4人娘は「一生一緒にいる」んだそうです(笑)。

あー、いつまでもうだうだ考えてもいられない。そろそろ詰め腹を切らなくては。

いくつになっても、地球を半周しても、自分探しの旅はまだまだ続きます。